サステナビリティ トップメッセージ

社長 長野 友明
社会の持続可能な発展とともに
テクノアソシエグループは、事業精神、企業行動憲章、そして中期経営ビジョン「Vision2025」に通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。近年、企業に対するサステナビリティへの要請が高まる中、私たちは「サステナビリティ基本方針」に則り、以下の3つの重要要素を推進することで、社会の持続可能な発展への貢献と企業価値の向上を目指しています。
● ネイチャーポジティブと循環経済への貢献、およびグリーントランスフォーメーション(GX)化の支援
● サプライチェーン全体でのCSR活動の推進、とカーボンニュートラルに資する環境配慮型商品の提案
● 女性活躍やダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進と人権への取組の実施
地球温暖化に伴う気候変動、廃棄物による環境汚染、人権侵害、紛争問題など、社会の持続可能性を脅かす課題が絶えない時代です。こうした状況下においても、当社グループは社会課題解決への姿勢を堅持し、社会に必要とされる企業グループであり続けることで、中長期的な企業価値向上を目指してまいります。
品質・環境管理部 所管役員メッセージ

常務取締役 松本 昌一郎
持続可能な社会の形成に貢献します
2025年1月、WMO(世界気象機関)は2024年が観測史上最も温かい年になると発表しました。近年では「観測史上最高の気温」というフレーズが毎年のように更新されていますが、2024年は史上初めてパリ協定の努力目標である「産業革命前に比べ1.5度以内」を突破しました。これにより、気候変動問題はますます転換点を迎えつつあります。また、気候変動だけでなく、生物多様性の喪失や天然資源の枯渇、有害化学物質による環境汚染は、人類の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、生態系にも深刻な影響を与えています。
当社グループは、これらの社会課題の解決に寄与するため、環境への取り組みを経営の重点課題として位置付け、環境経営の推進を強化しています。中期経営ビジョン「Vision2025」では、脱炭素化を契機とする再生可能エネルギー関連領域、自動車産業におけるCASE領域、さらにはこれらの生産を支えるAIを活用した高度な産業用ロボットを含むFA領域を持続的な成長が期待される分野と捉えています。これらに対して戦略的に経営資源を投入し、環境価値と経済価値の創出に努めています。
具体的な取り組みとしては、事業活動に伴う温室効果ガスの削減を目指し、当社グループ会社では、太陽光発電による再生可能エネルギーの自家消費を推進し、また本社の消費電力はすべて非化石証書由来の再生可能エネルギーを使用しています。さらに、RoHS指令などの製品含有化学物質規制の管理や、国土緑化推進機構「緑の募金」への寄付を通じて、豊かな森林づくり活動の支援にも取り組んでいます。
また、お客様に安全で安心な製品をお届けするため、商社でありながら品質保証部門を設置し、高品質な製品を提供するための品質保証体制を構築しています。昨今、社会問題となっている品質不正防止のために社内規程を整備し、国内外のグループ会社への研修と点検を実施しています。お客様から「テクノアソシエには安心して任せられる」と評価いただけるよう、国内外の社員が一丸となり、「持続可能な社会」形成に貢献してまいります。
製品本部 執行役員メッセージ

常務執行役員 高橋 猛
サプライチェーン全体で進めるCSR調達
テクノアソシエグループは、「お客様第一」を旨とし、お客様のご要望にお応えするサービスを提供できるようベストを尽くし、「環境」と「安全」に配慮した製品や品質を、国内外多岐にわたり事業展開しております。国際社会におけるCSRの取り組みの重要性は地球温暖化防止や環境保護、人権尊重による労働環境改善など、益々多様化・高度化しており、その範囲は自社だけの取り組みに留まらず、サプライチェーン全体での取り組みにまで拡大しております。
テクノアソシエグループでは、こうした社会的要請に応えていくため、サプライチェーンの皆さまとCSR活動に取り組むべく「テクノアソシエCSR調達ガイドライン」を定め、お取引先様とのコミュニケーションを強化し、持続可能な社会への貢献を第一に、社会問題の解決、企業価値の向上を目指した活動を推進しております。主要なお取引先様に対し、CSRの取り組みに関するアンケート調査を実施し、各社様の取り組みの把握と、状況のフィードバックを行い、改善にご活用いただいております。
尚、この取り組みはサプライチェーン全体に広げるよう、引き続き推進してまいります。
さらに、今年度新たな部署を発足させ、仕入先様との対話をより一層重視し、相互理解と協働を深めることで、持続可能な調達活動を強化してまいります。特に、カーボンニュートラルに資する環境配慮型商品の提案を進めることで、お客様の満足度の向上と地球環境の保護にも取り組み、社会から必要とされる企業を目指してまいります。
今後ともお取引先様には、テクノアソシエグループの取り組みにご理解を賜り、さらなるご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
人事総務部 所管役員メッセージ

専務取締役 中島 克彦
『人』が企業発展の最も重要な原動力
テクノアソシエは1946年の創立以降、当社はお客様のニーズに応えるべく、サプライヤー様の技術と長年培った知見を掛け合わせ、新たな価値を創造してきました。この事業発展を支えてきたのは、常に「人」の力です。事業のグローバル化と市場ニーズの多様化が進む今日、「人」の重要性は一層高まっています。
私たちは、この「人」の力を最大限に引き出すため、以下の二点を重視しています。
ⅰ.一人ひとりが持てる力を存分に発揮できる環境の整備
ⅱ.一人ひとりが「力」をつけるための取り組み(育成)の強化
この「環境」と「育成」の充実・強化を目指し、当社は次の3点を重要要素として施策を進めています。
● 個性や価値観を尊重し、チーム力を高める企業風土の醸成
● やりがい・手応え・自身の成長が実感できる職場環境の構築
● 誇りを持って働ける企業行動の実践
具体的な取り組みとして、従業員のウェルビーイング向上を最優先しています。心身ともに健康で安心して働ける環境こそ、最高のパフォーマンスを引き出す基盤だからです。ライフステージに合わせた柔軟な働き方(リモートワーク、時差勤務制度、育児、介護支援など)のさらなる推進や、健康増進活動および職場の安全への取り組みを継続的に行うことで安全で快適な職場環境の実現に取組んでいます。
また、女性活躍推進をはじめ、ダイバーシティ&インクルージョンの推進は重点課題として継続的に取組んでいます。多様な背景を持つ従業員が互いを尊重し、それぞれの強みを活かして活躍できる職場環境は、新たな視点や発想を生み出し、イノベーション創出に不可欠です。
従業員一人ひとりのスキルアップとキャリア開発も積極的に進めています。社会や産業構造の急速な変化に対応するため、従業員が常に新しい知識やスキルを習得し、自己をアップデートする機会が必要です。各種研修プログラムの充実、特にリスキリングやアップスキリングに焦点を当てた機会提供を通じて、未来を牽引できる人材へと成長できるよう後押ししています。
“ビジネスと人権”への取り組み
国連「ビジネスと人権に関する指導原則」やOECD「責任ある企業行動のためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」といった国際規範では、企業に人権尊重の取り組みが強く求められています。
当社は、企業行動憲章で人権尊重を明確に謳い、「テクノアソシエグループ人権方針」に基づき、当社グループ内だけでなく、サプライチェーンを含む全てのビジネスパートナーにおいて、人権侵害のリスクを排除するよう啓発活動と人権デューディリジェンスを積極的に実施しています。
また、「行動規範(Code of Conduct)」においても、事業に関係するすべてのステークホルダーの人権尊重を重要なテーマとし、事業を誠実に進めるための推進活動に力を注いでいます。
テクノアソシエは、これらの「人が主役」の事業活動を支える人事施策を今後も推進し、一人ひとりが成長し、能力を最大限に発揮できる職場を構築してまいります。