射出成形による試作モデル加工法は、主にアルミ・鉄材の金属系素材でキャビ・コア部分のみを試作し、射出成形する加工法。
メリット:本型で試作するより、安価な金型で短納期。量産と同じ材料も使用できる。
デメリット:本型の試作ほど精度はでない。金型寿命(特にアルミ)が短い。成形費は割高。
1~3個の試作であれば、切削加工あるいは光造形(形状確認であれば)による試作モデル、形状にもよるが5~50個程度なら真空注型による加工法で試作したほうが、試作工賃、納期ともにメリットがある。逆に数量が多くなれば、射出成形による試作加工法の方が有利となる。アルミ簡易型1型による試作モデルで約5000個(ガラス繊維入りは約300個)、鉄型(NAK材)1型による試作モデルで約15万個成形可能である。大きさは140x100x80mm程度までで価格メリットを出せる。