金属粉末造形による試作モデル加工法 とは、3Dデータ(STL)を利用して、金属粉末(工具鋼・SUS)にレーザービームを当てマイクロ溶接により、積層造形する試作加工方法。
金属粉末造形による試作品のメリットは、金型が不要なこと。そのため複雑形状の試作モデルも短納期で試作が可能。また金属粉末造形による試作モデルは量産に近い金属の材質・強度で試作が可能な点も大きなメリット。形状によっていはうまく造形できない場合もある。
メリット:金型不要。複雑形状を短納期で製作可能。量産に近い材質・強度で試作可能。
デメリット:試作モデルの形状によっては、上手く造形できない場合有り。
金属粉末造形による試作モデル加工法の最大の特徴は、今までなかった金属加工技術(ドイツの技術で、マイクロ溶接により密度が限りなく100%に近い造形物が得られる)であること。
三次元データさえあれば、複雑な形状が金型無しで製作できる。(樹脂の粉末造形と違い、金属粉末造形による試作モデルは、造形できない形状もあります)
金属粉末造形による試作モデル加工法は、土台として、同種の金属のプレートの上に積層してゆき、最後にワイヤーカットで切り落とす。(プレートごとマシニングセンターに取付け2次加工も可能)
また、金属粉末造形による加工法に使用できる素材はSUSと工具鋼が造形可能(アルミとチタンが造形可能な造形機も発売中)で、金属粉末造形による試作品の大きさは220x210x250mm程度まで可能である。
試作モデル部品以外にも金型製作や少ロットの量産にも使用可能。金属粉末造形による加工法は、まだまだ認知されていない加工技術だが、自動車業界や建材業界や金型業界で実績がある注目の加工技術である。
量産の数量が少なくて掘り込みが深く刃物が届きにくい複雑形状で、材質が鉄やSUSの場合、是非、一度金属粉末造形での試作モデル加工法の検討をおすすめしたい。
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