品質保証体制
当社では品質保証部を本社だけではなく各主要拠点に配置しており、営業部門と連携してお客様へ納品する製品の品質維持・向上を図っております。新規案件立ち上げ時には、製品の重要な品質管理ポイントを入念に把握し、製造工程や管理体制を実地監査で確認のうえ、適切な購入先の選定や品質管理項目を決定します。また、三次元測定機や最新の画像寸法測定機などの試験設備を用いて、新規製品や不具合製品の品質確認を実施しています。さらに、ISO9001の運用管理や社内教育の実施により、品質管理レベルを統一し、製品の品質安定・強化の向上に取り組んでいます。
品質保証体制図
品質管理ガイドライン
品質管理に関する当社の考え方をまとめた品質管理ガイドラインを制定しています。当社と仕入先様が品質改善活動を実践するための手引きとするもので、具体的な品質保証の仕組み、運用方法、指針を示しています。
仕入先様との連携 品質大会の開催
2023年11月1日に仕入先様にご参加いただき大阪府立国際会議場において品質大会を開催しました。弊社の品質保証の取り組みについての説明や各仕入先様よりご応募いただいた品質ポスター、品質標語の優秀作品の表彰を行いました。
保有試験機
当社のお客様は製品の機能性向上や優れたデザインの実現、環境を含む製品安全の確保などの課題に日々取り組まれています。そのため、その部材となる当社商品にも、より高い精度が求められています。そうしたことから、当社では商品の試験や測定を行い、お客様のご要求事項を満たしていることの確認を行っています。
物理解析試験機器
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No01
三次元測定機
X、Y、Z 軸にそれぞれ独立したスケールを持ち、空間上のX、Y、Z 座標値を求めることができる。ノギスやマイクロメータと異なり、一般的な寸法測定以外にモノの形状(幾何特性)評価も可能。
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No02
真円度測定機
回転機構を持ち、接触式検出器によって被測定物の円周方向の変化、または軸方向の変化を測定。円・円筒上の幾何特性を求めることができる。
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No03
輪郭形状測定機
測定物の表面を触針でトレースすることにより、その輪郭を拡大してパソコンに記録する測定機。輪郭の記録により、寸法を測定することができる。
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No04
ねじ締付試験機
ねじ締付けに関するさまざまな力を測定(JIS B 1084規格、主にボルト・ナットに使用※タッピンねじはトルクアナライザーを使用 )①締付けトルク②締付け軸力③ねじ部トルク④締付け回転角⑤ボルト伸び
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No05
表面粗さ測定機
測定物の表面を触針でトレースすることにより、凹凸度合いを計測する装置。凹凸度合いより、パラメータ値(Ra・Ry・Rz等)を測定することができる。
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No06
自動微小硬さ試験システム
材料の硬さを測定。検査面に小さな窪みを付けて硬さを算出する方式で、窪みを付ける際の押し込み力の小さいタイプ(微小、5gf~1kgf程度)。通常のマイクロビッカース硬さ試験機との違いは、完全自動(あらかじめ設定したパターンにより自動で測定し、分布をグラフで確認可能)
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No07
画像寸法測定機(イメージメジャー)
各種部品の寸法測定可能。置いて押すだけで5000箇所まで一括測定可能。余計な位置決め治具不要。
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No08
走査電子顕微鏡
短い電子線を利用して数nm(ナノメートル)程度の構造まで観察が可能で、凹凸の激しい試料表面の構造を拡大して、三次元的な画像で観察が可能。
その他試験機
- ・ロックウェル硬度計
- ・マイクロビッカース硬度計
- ・PCトルクアナライザー
- ・デジタルマイクロスコープ
- ・測定ダイナスコープ
- ・引張・圧縮試験機
化学分析試験機器
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No01
蛍光X線分析装置(EDX)
試料にX線を照射して発生する蛍光X線のエネルギー(波長)や強度を解析することにより試料を構成する元素の種類や含有量を測定可能。非破壊(試料切断等の事前準備必要無し)で固体、粉体、液体などの材料構成元素分析が可能。
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No02
蛍光X線膜厚測定機
金属表面のめっき被膜の厚みを測定できる。
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No03
塩水噴霧試験機
塩水を試験品の全体に噴霧し,耐食性(錆に対して強いか弱いか)を試験する。
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No04
複合サイクル塩水噴霧試験機
通常の塩水噴霧(錆に対して強いか弱いか)よりも、より屋外での腐食に近い結果(塩水噴霧より過酷)が得られる耐食性試験機。
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No05
加熱脱離質量分析計
2019年7月よりEUのRoHS指令により新たに規制された「フタル酸エステル類4物質」の簡易分析装置。
その他試験機
- ・携帯型蛍光X線分析装置
- ・恒温・恒湿試験機
- ・紫外可視分光光度計
教育推進・品質改善強化の取り組み
当社は、品質講義やイントラネットを利用したeラーニングを実施しています。現在、品質に関するeラーニングは16講義、開講中です。
2023年度は品質講演会(脱炭素経営)と品質不正防止研修を公開致しました。
主な品質 eラーニング | 開講年度 | 受講者数 |
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FTA FMEA概論 | 2016年度 | 413名 |
品質管理ガイドライン 第5版 | 2018年度 | 428名 |
QC工程表概論 | 2017年度 | 502名 |
所内責任クレーム事例集 | 2016年度 | 555名 |
自工程保証概要 | 2017年度 | 293名 |
ISO9001 14001の概要 2015年度版 | 2017年度 | 797名 |
クレーム報告書 作成・精査における手引書 | 2018年度 | 380名 |
4M変更申請 概要 | 2018年度 | 554名 |
過去トラチェックリスト 概要 | 2018年度 | 526名 |
品質管理教育A (品質管理とは、QC7つ道具) | 2019年度 | 411名 |
品質管理教育B (工程能力、抜取検査) | 2019年度 | 319名 |
購買標準の理解(前編) | 2021年度 | 357名 |
購買標準の理解(後編) | 2021年度 | 376名 |
第四回品質大会 part1 | 2022年度 | 47名 |
第四回品質大会 part2 | 2022年度 | 45名 |
chemSHERPA概要 | 2022年度 | 134名 |
品質講演会(脱炭素経営)その1 | 2023年度 | 52名 |
品質講演会(脱炭素経営)その2 | 2023年度 | 47名 |
品質不正防止研修 | 2023年度 | 652名 |