サプライチェーンマネジメント

当社が事業を円滑に遂行するために、パートナーであるお取引先様の優れた技術やサービスのご協力は必要不可欠なものです。公正公平な取引、適正な調達を行い、さまざまな社会課題の解決にも、連携して取り組んでまいりたいと考えております。

製品本部 執行役員メッセージ

執行役員 高橋 猛
執行役員 高橋 猛

サプライチェーン全体で進めるCSR調達

テクノアソシエグループは、「お客様第一」を旨とし、お客様のご要望に応えるサービスを提供できるようベストを尽くし、「環境」と「安全」に配慮した製品・品質で国内外多岐にわたり事業展開をしております。国際社会におけるCSRの取り組みの重要性は地球温暖化防止や環境保護、人権尊重での労働環境改善など、益々多様化・高度化しており、その範疇は自社だけの取り組みに留まらず、サプライチェーン全体での取り組みにまで拡大しております。テクノアソシエグループではこうした社会要請に応えていくため、お取引先様を含めたサプライチェーンの皆さまとCSR活動に取り組むため「テクノアソシエCSR調達ガイドライン」を定め、2022年11月にはCSRサステナビリティ委員会を発足し活動を強化すると共に、持続可能な社会への貢献を第一に、社会問題の解決、企業価値の向上を目指した活動を推進しております。テクノアソシエグループは、主要なお取引先様にはCSRの取り組み状況の調査をお願いすることで、各社様の取り組み状況の把握と改善にご活用いただいております。なかでも「人権デューディリジェンス」、企業に求められる人権課題を意識した取り組みを強化し、予防や軽減などの対応をサプライチェーン全体に対し推進して参ります。今後ともお取引先様には、テクノアソシエグループの取り組みをご理解いただき、さらなるご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

調達方針

テクノアソシエグループ 調達方針

  1. 事業活動と社会の持続可能な発展を支えるための最適な調達活動
    当社グループは、グローバルに事業を展開し、優れた製品・サービスを提供しお客様のご要望にお応えすることで、経済・社会の発展に貢献します。事業を継続的に支えるとともに、社会の持続可能な発展に寄与するため、グローバルな視野で品質、コスト、納期、開発力、継続的な供給能力、CSRへの取り組みなどの面を総合的に判断した最適な調達活動を行います。
  2. 公正・透明・適正な調達活動
    当社グループは、オープンかつ公平な取引参入機会を提供し、取引先様の選定を合理的なプロセスと判断に基づいて行うことで、公正、透明、適正な調達活動を行います。
  3. コンプライアンス
    当社グループは、関連する法令を遵守し、社会的な規範も踏まえた調達活動を行います。
  4. パートナーシップ
    当社グループは、社会的に有用かつ安全で、品質・コスト等に優れた製品・サービスをお客様に提供するためには、取引先様との相互理解と相互信頼の上に立った連携が不可欠であると考えています。取引先様から信頼される良きパートナーであり続けられるよう、お客様だけでなく取引先様の満足度向上にも努めた調達活動を行います。
  5. 地球環境への配慮
    当社グループは、地球環境保全について積極的に行動し持続可能な社会の発展に貢献するため、「品質・環境方針」に則り、環境負荷の低減に配慮した調達活動を行います。

CSR調達ガイドライン

本ガイドラインは、社会から共通して求められているCSR項目を取り上げ、お取引先様にお願いする事項を明確にしています。

当社は、社会の持続可能な成長に貢献することを目的に、CSRへの取り組みをお取引先様と協力してサプライチェーン全体に広げるCSR調達を推進しています。

CSR調達説明会の実施

2022年度も2021年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染症拡大を考慮し、国内のお取引先様を対象にリモートによるCSR調達説明会を開催しました。今後、取組の強化をはかっていく人権デューディリジェンス対応を含め、責任ある調達活動を連携して進めていただくため、サプライチェーン全体で取り組むことの重要性をお伝えしています。

CSR調達説明会の実施

お取引先様とのコミュニケーション

当社では、テクノアソシエグループCSR調達ガイドラインに沿って、それぞれの取引先の実情に配慮した啓発活動を行っています。また、CSR調達アンケート調査の結果から、改善支援が必要と判断したお取引先様に対しては、コミュニケーションを取りながら改善のご提案を行います。

製品含有化学物質への対応

テクノアソシエ環境基準について

当社では、EUのRoHS指令、ELV指令やREACH規則などの製品含有化学物質の規制に対応するために「テクノアソシエ環境基準」を制定し、この環境基準を当社ウェブサイトで公開し、お取引様にご理解と遵守をお願いしています。

製品含有化学物質の伝達

製品含有化学物質規制への対応には、サプライチェーン全体を通じた製品含有化学物質の正確な情報の入手と伝達が不可欠です。国内外のさまざまな規制を遵守するため、またお客様からのご要求にお応えするために、当社はchemSHERPAなどの情報伝達ツールを利用し、製品含有化学物質調査についてお取引先様にご協力いただいております。

2022年度は、お客様から製品含有化学物質の調査依頼が982件あり、計13,941点の商品について回答しました。

chemSHERPAとは、製品含有化学物質の情報伝達スキームであり、情報の提供側・受領側双方の負担を軽減することを目指しています。2016年4月よりアーティクルマネジメント推進協議会により運営されています
chemSHERPA

環境規制物質の分析確認

当社では含有化学物質を分析する機器の拡充を図っています。非破壊で禁止物質の含有を判定するための「蛍光X線分析装置」や、六価クロムの溶出量を定量分析するための「紫外可視分光光度計」を活用し、部品を定期的に解析することで、有害物質の不含有を確認しています。

「フタル酸エステル類4物質」の含有確認について、2022年度は、34件の分析を実施しました。

責任ある鉱物調達への対応

テクノアソシエグループは、調達方針に記載の通り、「関連する法令を遵守し、社会的な規範も踏まえた調達活動」を実施していますが、コンゴ周辺諸国の紛争鉱物問題や最悪の形態の児童労働問題が危惧されているコバルト関連ほか、紛争地域および高リスク地域(CAHRAs)における人権侵害や労働問題など、経済協力開発機構(OECD)のデュー・ディリジェンスガイダンス Annex II記載のリスクをサプライチェーンにおける重大な社会問題の一つと認識しています。調達活動における社会的責任を果たすため、エレクトロニクス営業本部・自動車営業本部・エリア営業本部の3営業本部を主管とした社内体制を構築し、これらの不正に関わる鉱物を原材料として使用しない「責任ある鉱物調達」を目指します。お取引先様を含めて継続的な調査を実施しており、いずれも紛争に加担していないことを確認しています。

責任ある鉱物調達調査結果 2022年度

2022年度は、テクノアソシエグループで、延べ199件(CMRT110件、CRT18件、MRT13件、EMRT58件)のお客様からの調査要請に対して、お取引先様と連携を行い回答しております。回収した調査票に基づき、リスク分析と評価を実施し、引き続き誠実に対応してまいります。

当社では、調査ツールとして「責任ある鉱物イニシアティブ(RMI)」の発行する「コンフリクト・ミネラル・レポーティング・テンプレート(CMRT)」、「コバルト・レポーティング・テンプレート(CRT)」、「マイカ・レポーティング・テンプレート(MRT)」、「拡張鉱物報告テンプレート(EMRT)」を使用しています。
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